人工呼吸器を使いながら地域で生活されてる方々を写した写真展が、4月6日から東京新宿で開かれます。
映画に出演してくださった海老原宏美さんや小田政利さんも被写体になっています。
吉田さんの写真の力と観る方の想像力で、呼吸器ユーザーの日常がさらに広がることと思います。
以下、ご案内です。
吉田敬三 写真展
「What a Wonderful World〜人工呼吸器を付けて街に出よう〜」
会場;東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F「シリウス」
期間;2017/04/06~2017/04/12
時間;10:00 ~ 18:00(最終日は15:00まで)
休館日;日曜日・一部祝日
出展枚数;カラー50点
世間では“人工呼吸器”というと、病院のベッドで寝たきりの重症患者が使用する生命維持装置という誤解が定着したままだ。「あんな姿になってまで生きたくない」という声も数多く聞かれる。
しかし様々な疾病や障害を持ちながらも、日常的に人工呼吸器を利用して住み慣れた地域で自立生活している人も少なくない。街に出て買い物もすれば、好きな歌手のコンサートにも行く。もちろん仕事や恋愛にも夢中になる。
「人工呼吸器は利用者にとって眼鏡のような日常生活用品であり、人生を豊かにしてくれるツール。人工呼吸器を付けることは終わりではなく、新しい人生の始まり」と肯定的に捉えて、積極的に社会参加をしている。患者ではなく生活者として地域に溶け込む姿を伝えることで、人工呼吸器に対する社会一般の誤解を解き、特別な存在でとしてはなく、共に同じ地域で暮らす隣人として理解を深めてもらいたい。
昨年7月、神奈川県相模原市にある障害者施設で悲しい事件が起きたが、それ故に写真に写る彼らの生き生きとした姿から、同じ人間としての命の尊さ、生きることの幸せや希望を見る人に伝えたい。さらに人工呼吸器利用者に対しては全国に仲間がいること、たとえどんなに重度の障害を持っていても夢を持ち続ければかなうこと、どんな状況にあっても皆それぞれが生きるに値することを紹介したい。