またこのようなお報せをすることに、言いようのないさびしさと虚脱感におそわれます。

映画に登場してくださり、DVDの特典映像でもご紹介させて頂きました秋田市在住の安保瑠女さんが、8月1日19時32分、逝去されました。享年45歳でした。
映画の中ではいまから8年前の8月1日、青森市で開かれた渡部哲也さんの講演会にお越しになり、在宅生活について学びたいと声をかけられた折のおすがたを映し出しています。
それからご本人、ご家族、介助者や支援者のみなさんが力をあわせて、幾多の困難な日々をくぐり抜け、時には笑いのあふれる日々を分かちあい、歩んでこられたことと想像しています。

2017年夏、秋田でNPO法人NAOのたまごさんが「風は生きよという」の上映会をして下さった際には安保さんもご登壇下さり、昨年他界された海老原さんとともに、たくさんのお客さんの前でご自身の思いをお話下さいました。

別れのたびに、わが身を骨ごと削られていくような思いがします。遺されたひとたちが、残された時の中で、託しあった思いをたしかめてきょうをすごしたいと思います。
またお会いする日まで、仲間たちとともに、力あわせて生きていきますね。
安保さん、本当にありがとうございました。

監督　宍戸大裕